りんごでアート生活! - Art life in Big Apple

デッサンのくらすのはなし

アメリカで4年半の大学生活を送る中、様々な授業で驚きや感動がありました。その中でも今日は忘れられないデッサンのクラスでの出来事です。

グラフィックデザインを専攻していたため、一通りのアートクラスを取っていた私は、その学期、デッサンのクラスを取っていました。

その日は待ちに待ったモデルデッサンの当日。先生に紹介されて、堂々と生まれたままの姿で出てきたのは男性モデル。私はてっきり女性だとおもってタカをくくっていたのに、男性。名前はアダム。「なんてこの姿にあっている名前なんだろう」…など、考えている間に、彼を生け贄のように生徒でぐるりと囲み、スケッチ開始。

そりゃ芸術ですから。俗世間とは離れた考えを持たなくてはなりません。
しかし、相当な衝撃。

何度も先生にしっかり見て描けと叱咤激励しながら描きあげた1枚のデッサン。休憩時間に満足しながらみていると、後ろからシャリシャリと音が。

何事かと振り返ると、アダムがあられもない姿のままリンゴをかじりつつ、あたしの絵を満足そうに見ながら去っていきました。食べ終えた芯を置いて。

adam

去っていくアダムを見ながら、「本当に名前に恥じない生き方をしてるな」とぼんやり考えていた初めてのモデルデッサンの授業でした。

ちなみにアダムは同じ大学のいち学生で、アルバイトとしてモデルをやっているとのこと。時給は全身ヌードで1,100円、着衣だと900円。その差なんと200円。この後4年半のアート生活で様々なモデルを描きましたが、着衣モデルは1人のみ。色んなところで文化の差を感じます。

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りんごでアート生活! - Art life in Big Apple NYの田舎で過ごしたアート漬けの毎日!