ロンドン生活こぼれ話 〜イングリッシュティーなひととき

ロンドン生活こぼれ話-番外編 第三言語習得は簡単?

一年ほど前に初めて旦那の母国モンテネグロに行ったのですが、英語がまったく話せない旦那のお母さんと会話が出来るようになりたい!と思ったのがきっかけで、モンテネグロ語を勉強しようと思い本を買いました。

ところが三ヶ月程勉強したものの、色々忙しくなった事もあり勉強を中断していたのですが、年末にまたモンテネグロに行く事になり、少しでも上達しようと勉強を再開する事を決め、少しずつですが頑張っています。

それにしても昔「第三言語は第二言語より習得するのが簡単」とどこかで聞いた事があるのですが、それは全くの嘘なのでは?と思う程、モンテネグロ語の習得には苦労しています。

まず、モンテネグロとはどこの国なのか?と言った所から説明すると、日本でも最近観光地として人気の出て来ているクロアチアの隣の国です。昔はクロアチア、セルビア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェコビナ、マセドニア、スロベニアは一つのユーゴスラビアと呼ばれる国でした。そこから分かれて今は別々の国になりましたが、マセドニア、スロベニア以外の国では皆ほぼ同じ言葉を話します。

ちなみに、2006年にモンテネグロが独立するまではセルビア・モンテネグロという一つの国でした。サッカーやバレーボールが好きな方は、この国の名前を聞いた事があるかもしれません。

モンテネグロはとても小さな国で、面積は福島県程の大きさしかありません。人口は62万4千人と、日本と比べると200分の1。これだけでもとても小さな国だという事が分かると思います。

さて、こんな小さな国なのでロンドンでたくさんの国の言語学習本がある本屋さんでも、さすがに「モンテネグロ語」といった本は置いていないので、クロアチア語の本を買って勉強をする事に決めたのが一年前。

そこで一番最初に苦戦したのが、まず文法。そして全く知らない言葉なのでホントに基礎の基礎から学ばなくてはいけないという事で、英会話を勉強し始めた時とは比べ物にならない程、難しかったです。

たとえ英語が全く話せない方でも「I, You, She, He…」等といった単語の意味は分かると思います。モンテネグロ語だとそれさえ知らないので、本当にゼロからのスタート。そこで更に難しいのが文法です。

モンテネグロ語は、名詞や動詞がとにかく変化するのです。英語なら I like、She likesといった感じで三単元のsと言うのがありますが、モンテネグロ語は主語によって動詞が全部変化する上に、名詞も女性名詞、男性名詞、更には名詞が主語になるのか目的語になるのか、複数になるのかで全て変化します。

ただでさえ慣れない言語なのに、現地の人達でさえ難しいと言うこの文法で、勉強している時の私の頭はフル回転。自分が英語を教えているからなのかもしれないですが、「英語って、なんて勉強するのが簡単な言語だったんだろう」と思う毎日です。

「学校で英語を勉強したけれど話せない」といった方がたくさんいますが、実はこの役に立たなかったと思う学校での英語の授業、話せなくても基本的な言葉や文法を知っているって、とても良い事だと思うのです。現に私のレッスンでは初心者の生徒さんに、学校で習ってなんとなく覚えているな・・・といった内容の表現や文法を、実際に会話で使えるようにする、といった形のレッスンを行ってます。

この「なんとなく覚えている」というのがあるのと無いのでは大変さが本当に違うんだ、といった事をモンテネグロ語を勉強していて痛感しています。ですので「英語って難しい」と思ってる方も、「もっとややこしくて大変な言語があるんだ」と思って、諦めずに頑張って下さい。

さて、私のモンテネグロ語勉強法ですが、どの言語を学ぶ上でも一番大切なのは声に出して会話をする事。本だけ読んでいても頭に入って来ないので、本で少し新しい事を学んだら、旦那に付き合ってもらって会話の練習をしたりしています。

あとは英会話の勉強でも同じことが言えますが、日常生活で「これは何て言うのかな?」と思った言葉やフレーズを聞いて、教えてもらった物をノートに書き、忘れない様に時間のある時に何度も声に出して練習したりしています。

やはり言語習得は簡単には行きません。地道に、こつこつとやっていくしか無いのです。ちなみに、英語でもそうですが、言語を習得するには文法はどうしても通らなければいけない道。ちょっとこのややこしい文法には苦戦しそうですが、私も一歩一歩頑張ります。

AUTHOR

ロンドン生活こぼれ話 〜イングリッシュティーなひととき 一般的なイメージとは、ほど遠い、実際のイギリス生活こぼれ話